近未来将棋小説 紅に王手

織田八之助が江戸時代と現代を駆け抜ける梵暮ら物語り

宣教師 現れるの巻

ざわ ザワ 


 ザワ ざわ



なにやら周りが煙たい感じになってきた



「また 来てるそうだぞ あの宣教師が」


「この心のざわめき そして心の時めきは 
  
      たまらん   プッハー 」



「プッハー」



   「プッハー」       「プッハー」


 「プッハー」      「プッハー」



祭りの会場中が 梵に包まれた感じになってきた


 義理義理男組の音は煙に押され加速している


「プッハー」



   「プッハー」       「プッハー」


 「プッハー」      「プッハー」



「どうかしたてござるか 皆衆 梵を焚いているが・・・」


「また あの 宣教師が来たらしい 皆 それで 梵を焚いているんだ お前さん 祭りは久しぶりか?」


「久しぶりだな」


「そうか じゃ 初めてか 」


「初めてというか 宣教師? 異国のか?」


「カリブという国から来てるそうだ 宗教の教えも優れているが 音楽のDUBというのが凄いんだ 義理義理男組の音楽をDUBするんだが 梵に相性が良く すこぶる効く まぁ お前さんも梵に火をつけな」



プッ   ハー   


八之助は 梵を深く 深く 溜め込み 夜空にきらめく星を見ながら DUB とはと考えながら ギターの順番を待っていた



「プッハー」



   「プッハー」       「プッハー」


 「プッハー」      「プッハー」