近未来将棋小説 紅に王手

織田八之助が江戸時代と現代を駆け抜ける梵暮ら物語り

イマジネーションブルース

知るとは想う事なり 願うとは知る事なりけり



八之助は時として思う 地球は丸いらしい 


では なぜ 人は落ちぬのかと


時として考える 宇宙とはと


八之助は知っていた


この町以外にも町がある事を


海があり 違う大地がある事を



武士として思う


見果てぬ地 アメリカーノ ヨロッパーノ パレスチナーノ


などという地にも 和平が訪れる事を 心して願うなりけり



八之助は 武士道 仏教をベースに 独自の考えを持っていた


「ぷっ は~  俺は先輩武士をもちろんリスペクトしているが


 和平を願う武士道が世の中を変えれるんじゃないかと思もうんだ


 5 三 飛車 成」


「く~ 厳しいでござるな  


 八之助さんの考えはもっと 多くの人に聴いてもらいたいでござるな」


「カッパ 俺は武士であり 駒も作らねばならぬ


 サムライをやめて禅の旅に行けというのは あまりにもかぶいているぞ


 カッパ 王手だぞ」


「く~ 三枚取りでござるか」


「だな」