梵栽
「あっ 八之助さん 梵あります?」
「ありますよ いっぷく行きますか?」
「はい」
八之助と千夜子は 沼を一望できるベンチに腰を下ろした
「ぷっ は~
八之助さんは 酒 飲まれるんですか?」
「酒ですか 飲んだ時ありますよ どうしてですか?」
「最近 城下町の若旦那達が酒にはまってるみたいで
飲もう 飲もうって私も誘われるんですが 私 酒が どうも あわなくて」
「俺は 梵派です 酒は雑になるというか おうざっぱになるというか
ぷっ は~ 梵は音楽にも合うし 将棋にも合うし
毎年神社にも納めてのは梵ですしね」
「ですよね 八之助さんご馳走さまです 今夜は良い夜になりそう
八之助さんも気を付けて 行って下さい」
「OK です」
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