近未来将棋小説 紅に王手の新着ブログ記事
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
「八之助さん」 後ろを振りむくと 千夜子ちゃんが手を振っていた 「あ 千夜子ちゃん」 千夜子ちゃんは山の麓に住んでいる歌好きの女性だ 「カッパさん いないみたいですね」 「そう いないみたいなんだ 温泉に行かないかと誘いに来たんだが」 「温泉?」 「そう 蔵王に行こうと思って」 「今から」 「そう... 続きをみる
-
-
知るとは想う事なり 願うとは知る事なりけり 八之助は時として思う 地球は丸いらしい では なぜ 人は落ちぬのかと 時として考える 宇宙とはと 八之助は知っていた この町以外にも町がある事を 海があり 違う大地がある事を 武士として思う 見果てぬ地 アメリカーノ ヨロッパーノ パレスチナーノ など... 続きをみる
-
ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ ドォ 「ばんさんや また 聞えるな」 「そうだなや じいさんや 面白山の方から聞えるだにゃや」
-
-
-
-
-
-
-
-
「イザベラ 今度は ジャパンに行くって?」 「そうなの お父様 今度は ジャパンを旅するわ」 この一年前 イザベラは 太平洋の島 ハワイを旅していた
-
-
「ぷっ は~ 4 八 香車」 「くぅ~ 厳しいでござるな マジでござるか」 「マジでござるよ」 「八之助さん 今夜は何をしてるでござるか?」 「・・・今日は 維新天楽隊の練習の日じゃな」 「頑張ってござるな」 「な~ カッパ~ 天楽はな~ 頑張る頑張らないの話じゃないんだよ」
-
八之助はロストサムライジェネレーションと言われた時代を生きていた 天童織田藩 吉田大七は天童藩所属の武士達に 将棋駒制作は武士の内職に恥じぬと将棋駒製作を推進していた 財政に苦む天童織田藩にとって将棋駒制作で得たお金は貴重な現金収入になっていた
-
-
-
この男 織田八之助 世は江戸時代末期 みちのくは奥州 出羽の国 天童 歳など分からぬ時代だが、程よく生きてきた 梵暮ら男の話である