近未来将棋小説 紅に王手

織田八之助が江戸時代と現代を駆け抜ける梵暮ら物語り

2018年8月のブログ記事

  • ゆらゆら 提灯の巻

    「最後の詰みはどとうでござったな」 「まぁあなでござる」 「あ~ あ でござる」 日は沈み 街道沿いの店の提灯がゆらゆらゆらめいている 少し遠ざかった遊郭のピンク色のネオンが走馬燈のようにゆらゆらゆらめいている 「腹減りましたな」 「そうだな」 「はいでござる Hiでござる」 「何がいいですか?」... 続きをみる

  • 漆ジョイント

    「漆の匂いが漂う町に ルンルンルン」 「あそこが麻倉漆店だ ハッハッハ サイケに彩ってる~」 漆喰の白壁にロウソクランプがゆらゆら揺れている トン トン トトトン トン トン トン 「いらっしゃい~」 建物の中から聞えた声は店主の麻倉ヒロ☆ポン之助の声だ 「お 八之助さんじゃないですか 久しぶりで... 続きをみる