近未来将棋小説 紅に王手

織田八之助が江戸時代と現代を駆け抜ける梵暮ら物語り

ゆらゆら 提灯の巻

「最後の詰みはどとうでござったな」


「まぁあなでござる」


「あ~ あ でござる」



日は沈み 街道沿いの店の提灯がゆらゆらゆらめいている


少し遠ざかった遊郭のピンク色のネオンが走馬燈のようにゆらゆらゆらめいている



「腹減りましたな」


「そうだな」


「はいでござる Hiでござる」



「何がいいですか?」


「そうだな~ やっぱり 漆山に来たんだから 壽々木蕎麦屋がいいいんじゃないか」



「壽々木蕎麦屋でござるか 行った時ないでござるよ」


「そうか んじゃ 壽々木蕎麦屋に行こう 


 壽々木蕎麦屋のハッピー中華そばは絶品だからな」



「中華そばでござるか?」


「そうだな 蕎麦も美味しいけど 壽々木蕎麦屋は中華そばがお勧めなんだ」



「壽々木蕎麦屋のハッピー中華  ハッピー ハッピー♪」


「ハッピー ハッピー♪」


「ハッピー ハッピー♪」



「ハッハッハッ 


  ハッピー音頭  次の維新天楽隊の練習の時に提案してみるか」



「いいでござるな 日本中に広まりますぞ」