近未来将棋小説 紅に王手

織田八之助が江戸時代と現代を駆け抜ける梵暮ら物語り

MUDの巻き

八之助と猿乃助は歩いていた


「今宵の月は細いの~」


「そうでござるな~ 星が綺麗でござる」



ひゅ~   


「今 流れ星の音が聴こえたぞ 」




「風の音 星の音 そして 心は梵 踊り」


 八之助は ONE ステップ TWO ステップを 戯けてみせた



「ヒロ☆ポンさんの漆ジョイントは最高でござるな~


  今も耳を澄ませば 幾千もの星の鼓動が聴こえてくる感じでござる」


ひゅ~
      ひゅ~     
                    ひゅ~    ひゅー


             ひゅ~   
                              ひゅ~



「ん 聞こえるぞ 微かに 聴こえるぞ 」 





    de de~de ♪   d e de~d ♪



  「これは 義理義理男組のMUDだ」


「義理義理男組でござるか?」


「そうだ 義理義理男組だ 出羽を代表する音楽隊だ


 そうか 今宵は月に一度の義理義理男組の祭りの日かもしれん


 ちょっと 寄ってもよかろうか?」


「プ プ プ 良かろうでござるとも


           温泉の前に 音楽ですな」